尾瀬保護財団

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秘話 その15 「何度でも、会津駒ヶ岳」

平成19年の尾瀬国立公園誕生時に、新しく尾瀬の仲間に加わった会津駒ヶ岳。会津駒ヶ岳山頂付近からは燧ヶ岳や至仏山まで望むことができ、その圧倒的、そして開放感に満ちあふれた眺望は何度でも見たくなる魅力をもっています。そんな会津駒ヶ岳で、魅力ある小屋作りに挑戦している駒の小屋の三橋一弘さんにお話を伺いました。

三橋 一弘

駒の小屋
三橋 一弘
Kazuhiro Mihashi

尾瀬から始まった山人人生

「私が尾瀬で初めて働いたのは、平成3年の時でした。それまでは東京で生活していて、いつかは山で働きたいと思っていました。ちょうどその時、従業員を募集していた御池ロッジで採用され、尾瀬での生活が始まりました」と周囲が雪に覆われながらも、焚かれたストーブの熱が心地よく体を温めてくれる駒の小屋で、三橋さんは話し始めてくれました。
「尾瀬ヶ原に象徴されるように、“広大な湿原に木道が引かれていて、花がたくさん咲く有名な場所”というのが、尾瀬に来るまで私が持っていた尾瀬のイメージでした。平成3年から、尾瀬の山小屋で働く中で、尾瀬の豊かな自然とふれあうことが経験でき、いろいろなシーンにも出会えました。中でも、尾瀬で控えめに咲くちょっとした花を見ることが好きだったこと、そして、尾瀬の秋の風景がとても印象深かったことを覚えています」と三橋さんは尾瀬との出会いの頃を思い出しながら、話を続けてくれました。

残雪期の営業
小屋前から会津駒ヶ岳山頂を望む小屋前から会津駒ヶ岳山頂を望む
営業終了後下山前に雪囲いを設置する三橋さん営業終了後下山前に雪囲いを設置する三橋さん

いったん尾瀬を離れ、北アルプスの山小屋で7年間の経験を積み、平成20年に駒の小屋の管理人として尾瀬に戻ってきた三橋さん。その頃のことを伺うと、「会津駒ケ岳には3回登ったことがあるだけで、駒の小屋には宿泊したことがなかったので不安もありましたが、役場をはじめ、村の方々にサポートしていただけたので、安心して管理人になることができました。のんびり、マイペースで小屋をきりもりできる楽しみが駒の小屋にはあります」と三橋さん。尾瀬の山小屋では唯一駒の小屋だけが行っている3月からの残雪期の営業(※週末のみ)について伺いました。
「会津駒ケ岳は3月下旬くらいになると、山スキーヤーなどの登山者が多く訪れますが、この時期の会津駒ケ岳は冬の厳しい表情も持っていますので、登山者の方々のリスク回避、避難場所の提供という目的を主に営業しています。また、この時期の雪の状況を確認できるので、4月以降の入山時の参考として活かすことができます」と残雪期の営業について語る三橋さん。

魅力的な山小屋にしたい
柔らかいランプの光の中自炊をしながらの団らん柔らかいランプの光の中自炊をしながらの団らん

「初めて小屋に来てくれる登山者も大歓迎ですが、その方々が常連やコアなファンになってくれるとさらに嬉しいですね。そのために小屋を魅力的なものにしていかなければいけないと考えています。駒の小屋では、明かりを取るためのランプなど昔ながらの雰囲気を大切にするとともに、小屋のホームページは見る人が楽しめるように工夫を凝らしたりし、新しいことにもチャレンジしています。実はホームページの作成に当たっては、中学生からもらったアイディアを取り入れています」と様々な角度から小屋の魅力を伝えようとしている三橋さん。
「中門岳から大津岐にかけての稜線をゆっくり歩いてほしいです。そして、ゆったり山歩きが楽しめるキリンテ登山口を活用してほしいですね」と最後に会津駒ケ岳をより楽しむためのポイントを話してくれました。

駒の小屋 データ

小屋前での三橋さんご夫婦小屋前での三橋さんご夫婦

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