尾瀬保護財団

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2017年10月25日-尾瀬沼ビジターセンターより(大江湿原の冬の気配)

■天気:くもり
■気温:7.2℃(9時)9.8℃(昨日の最高気温)2.7℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆様こんにちは。

今朝の大江湿原から撮影した尾瀬沼です。

三本カラマツの紅葉をご覧ください。

ダケカンバはほとんどが落葉しました。

大江湿原入口です。

湿原内は大変静寂に包まれており、
木道を歩き始めると、まず最初に現れる響きは、
尾瀬沼からのオオバン、ヒドリガモ、カルガモといった水鳥たちの鳴き声です。
これらの声が尾瀬沼から湿原へと反響し、独特の空間を創り上げています。

そして、次に聴こえてくるのは沢のせせらぎのさらさらとした響きと、
キャンプ場の裏手から急峻な谷を流れてくる迫力ある沢の響きです。
まるで沢音が主役なのかと思ってしまうほど、
今日の大江湿原内では存在感が現れています。

普段は近くを通らないと聴こえてこないような小さな沢のせせらぎ音が、
大きな存在感を醸し出している静寂なシチュエーションというのは、
夏の暖かい時期にはほとんどお目にかかる機会は訪れず、
晩秋から冬の時期ならではの音風景です。

静寂な湿原に、沢音だけが不自然な程大きい音で響き続けることによって描き出される、
モノクロな世界にカラスの声や水鳥たちの声が反響し、
その余韻の切れ際までしっかり聴き取れる静寂な空間というのが、
この時期の大江湿原の特徴です。

そして、この静寂な空間というのは私達現代人の日常生活にとっては、
ほとんど失われてしまったものとも言えるでしょう。

自然が創りだす様々な環境で聴く音楽は、まさに至福の時間です。
普段数多いノイズに取り囲まれ生活をしている、
わたしたち現代人が失いつつある静けさを取り戻しに、
今シーズン最後の尾瀬にぜひいらしてください。

担当:宮坂



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