尾瀬保護財団

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2017年10月6日-山の鼻ビジターセンターより(落し物)

■ 天気:曇り時々雨
■ 気温:11.5℃(最高気温)3.2℃(最低気温)
木道を歩いていると、特に早朝歩いていると様々なモノ(落し物)に出会えます。落し物から落とし主の事情を想像すると、時には笑いを誘われるモノもあります。
そんな木道上の落し物について、いくつかご紹介します。

鳩待峠から山ノ鼻へ向かう途中、午前6時頃になりますが、ウワミズザクラの枝葉が木道上に散乱していました。まるで嵐が通り過ぎた後のような様子。不思議に思いながら上を見上げて納得。クマダナが作られていました。夜のうちにツキノワグマが木に登り、ウワミズザクラの実を食べていたのです。人が歩く真上の木に登るとは大胆不敵なクマもいたもんだと思いきや木道上に足跡を残して立ち去ったクマもいました。
尾瀬は人間とクマの生活圏が完全に重なり合ったところ。動物と人間がどう付き合っていけばいいのかの一大実験場のようなところです。

夜陰に紛れて、ヨッコラショと直径1センチばかりの黒光りする物体を残していったものがいました。これを見かけたのは尾瀬ヶ原のど真ん中、牛首分岐付近、午前5時頃のこと。外見から判断して、落とし主は雑食系、直径からして中型動物、尾瀬にいる動物の中から推測すると、落とし主はテンかアナグマの可能性が高そうです。

ビジターセンター受付には、様々な相談事が持ち込まれます。そのひとつに靴底が剥がれそうなんですけど、という相談事があります。久し振りに物置から出してきた登山靴はいつの間にか経年劣化が進んでいて、途中で使い物にならなくなるケースがあります。過信は禁物!出発前に必ず試し履きし、少しでも剥がれや違和感がある場合は、買い替えることをお勧めします。
ところで、この靴底の落とし主はどうやって家に帰ったのでしょうか。 (片足ケンケン?)

この他にも、木道上には色々なモノが落ちています。例えば、魚の食べかけ遺体(尾瀬沼湖畔)、ペリット(鳥が口から吐き出したもの)、モグラの遺体(雨上がりに何匹か)、クマの糞、ミズバショウの実など。
ひとつの落し物から、その落とし主の尾瀬での生き様をあれこれ想像してみるのも、面白いことではないでしょうか。

【お知らせ】
ビジターセンター補修工事により、本日から展示室正面出入口が使えなくなりました。隣接したレクチャールーム出入口から出入りするようお願いします。

担当:入倉



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