尾瀬保護財団

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2015年10月2日ー尾瀬沼ビジターセンターより(秋雨と雅な尾瀬沼)

■ 天気:雨のち曇り
■ 気温:11.1℃(9時)13.8℃(昨日の最高気温)9.4℃(今日の最低気温)

昨夜の風はとても強くどうなることかと思いましたが、
霧雨が静かに降る穏やかな朝となりました。

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【釜ッ堀にて-穏やかな朝-】

ふと足元を見ると、木道には色とりどりの紅葉が散らばっています。

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【木道に散らばる紅葉-夜来風雨の声を聞く-】

「夜来風雨声 花落知多少 (夕べは雨や風の音が聞こえた。どれだけの花が散ったのかわからない。)」と
孟浩然(もうこうねん)の漢詩「春暁」を思い出します…。

秋でしか楽しめない美しさがあって良いのですが、
雨上がりの木道は大変滑りやすいので、足元に充分ご注意ください。

ふと顔を上げると、

フィフィフィ…。

紅葉するダケカンバの林の中から短く笛を吹くような声が聞こえました。
その声は冬鳥の「ウソ」でした。
姿は見えませんでしたが、とても愛らしい声です。

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【ダケカンバの紅葉を楽しみながら】

林を抜けて大江湿原に出ると…

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【大江湿原-草紅葉と木々の紅葉-】

尾瀬沼で一番好きな「三本カラマツ」を眺めてみると、徐々に紅葉が始まってきたことに気づきました。

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【三本カラマツの紅葉】

「一つ松(まつ)、幾代(いくよ)か経(へ)ぬる、吹く風(かぜ)の、音の清きは、年(とし)深(ふか)みかも」
(松よ、あなたはいったい何年経っているのですか。吹く風(かぜ)の音が清らかなのは、長い年月を経ているからでしょうか)
と万葉集の市原王(いちはらのおほきみ)が詠った句を思い出します。

また、下山する日が徐々に近づいてきているからでしょうか…。
尾瀬を離れる寂しさが胸につのり、愛しさはより一層と増します。
明日はどんな景色が広がるのでしょうか…楽しみでなりません。

どうぞ、今でしか楽しめない「尾瀬」の美しい「秋の彩りと音色」をお楽しみください。
みなさんの尾瀬へのお越しをお待ちしております。

担当:川上



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