- 調査・研究
- 2012.10.18
〈活動レポート〉ツキノワグマの生息状況(ブナの豊凶調査)を実施しました
実施日:平成24年10月16日~17日
尾瀬に生息するツキノワグマは、この時期になるとブナやミズナラといった堅果類(ドングリができる樹木)を食べて生活しています。
こうしたドングリ類の豊凶を調べることで、ツキノワグマの秋の行動パターンをある程度予測することもできるため、尾瀬保護財団ではブナの豊凶調査を継続して行っています。
今シーズンは秋晴れの中で、見頃を迎えた紅葉を横目に調査を行いました。
←落ちている新しいブナの実を確認しているところです。
←古いブナの実しか確認できませんでした。
←逆さ燧の池とうです。
今年は、新聞等で報道されているとおり、木の実が不作となっています。今回の調査でも、ブナの実は確認できませんでした。しかし、尾瀬はツキノワグマの生息地であり、最近も木に登っているクマを目撃したとの情報も多く寄せられています。今回も木道脇に大きなクマの糞を発見しました。
尾瀬のシーズンも間もなく終了となりますが、尾瀬に訪れる際には、クマが生息している場所だということを
理解したうえで、行動していただくようお願いします。
クマと出会わないための注意事項やクマの目撃情報については、尾瀬保護財団のホームページ
http://www.oze-fnd.or.jp/main/banner/kuma/kuma1.html
に掲載されています。
担当:友松