尾瀬保護財団

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至仏山東面登山道の植生回復作業を行いました

実施日:平成24年10月3日(水)
この時期恒例(?)の至仏山登山道沿いの植生回復作業を行ってきました。
至仏山といえば、尾瀬を代表する山としてだけでなく、高山植物好きの方にとっては関東圏から近いということもあり、年間約20,000人が登山する名山です。
しかしそのお花畑が成立する環境は、登山者の踏みつけや、登山道沿いに集められた流水などにとても弱く、結果として登山道沿いのお花畑は広く荒廃してしまいました。
この作業は登山道の荒廃地を出来る限り元の状態に近づけ、かつてのお花畑を至仏山に取り戻そうとするプロジェクトなんです!

IMG_0735 (Large)

急な呼びかけにも関わらず、この作業に11人のボランティアさんが参加いただきました。
ただ1日目は残念ながらの雨・・・(←すみませんっ!)のため、中止となりました。
写真の2日目も目指す至仏山は濃い霧の中・・・という状況でスタートしました。
20121003至仏山植生復元作業P1110375 (Large)

それでもみんなの願いが通じてか、作業地に着く頃には霧が晴れ、こんがり草紅葉となった尾瀬ヶ原が一望できました。参加者のみなさんは俄然やる気で作業地に到着、すぐに作業に取りかかりました。
写真04_20121003至仏山植生復元作業P1110387 (Large)

今回の作業内容は筋工(すじこう)の設置と緑化ネット敷設です。至仏山の大自然の力の前には、どんな人工物でも壊されてしまいますが、植物が芽吹き、定着するまでの間の基盤環境作りを行いました。
配置する物もその場にある浮き石や丸太を使い、至仏山の雰囲気にも配慮しながらの作業です。
筋工を設置した後に緑化ネットを敷設しました。
最近では全国の山々で使われるようになった緑化ネットですが、尾瀬でも平成15年頃からこのネットの敷設を中心に作業しています。
ボランティアもスタッフも和気藹々と、そして真剣に作業に取り組んでいました。
写真05_20121003至仏山植生復元作業P1110396 (Large)

(左)作業前
(右)作業後
緑化ネットは時間が経過すると地面に張り付き、土砂が流れないような効果があります。また上から流れてくる土や植物の種もここに留まり、だんだんと植物が戻ってきます。
比較写真02-1_20121003至仏山植生復元作業P1110378 (Large)

参考までに、昨年緑化ネットを敷設した当時と翌年の比較写真。
(左)2011年
(右)2012年
1年では大きな変化はありませんが、近づいてみるとイワイチョウやシブツアサツキ、たくさんのイネ科・カヤツリグサ科の植物の芽生えがあり、回復するきっかけを見つけることができます。
20121003至仏山植生復元作業P1110408 (Large)

こうして短期集中の作業が無事に終了しました。
今回の作業ボランティアさんとスタッフでぱちり。みなさん本当にお疲れ様でした~。
研究見本園へと下山した頃には雲が晴れ、至仏山の全景を見上げることができました。
作業地を見上げながら、ボランティアさんの1人がふと、
「あれが私たちの作業した場所だね。今は白く見えるけど、緑に見えるようになる日が来るといいね」
と笑いながら話す姿がとても印象的でした。
まったく同感です!
担当:安類(あんるい)



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