尾瀬保護財団

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平成22年度の至仏山環境調査がスタートしました

高山植物の宝庫・至仏山の保全対策は尾瀬国立公園の今後の課題の一つですが、この山の保全対策の方向性を
示したものが、平成18年に尾瀬関係者が作った「至仏山保全対策基本計画」です。
この基本計画には、今後の至仏山保全を進めるため、テーマ別に課題を整理し、今後の対処方向性が盛り込まれ
ているものです。この中にはすでに取り組まれているものも多いのですが、最も大きなテーマの一つに「登山道
の付け替えの検討」があります。
ひと言で「登山道の付け替え」といっても、現在の登山道を別の場所に移せば、そちらの環境が悪化することも
可能性としてあり得ますし、移設にかかる費用も莫大になります。
このため「登山道の付け替え」については、平成18年以降、検討が思うように進まないでいたのですが、尾瀬保護
財団では現登山道の継続利用と、迂回ルート候補地の環境負荷に関する科学的調査を企画・実施し、検討区間の登
山道のあり方について総合的な評価を行うため、多くの専門家で構成される「至仏山環境調査専門委員会」を平成
21年度に設置しました。
今年は総合的な評価を行うための現地調査がスタートします。
まずは平成22年6月29~30日の開山直前に行われた環境調査のようすをちょこっとお知らせします。

P1010575 (Medium)

調査は2日間とも雨・・・。何故か雨に降られることの多いこの環境調査ですが、登山道上を流れる水みち
を確認することもできるので、絶好の調査日和とも言えます!?
もちろん迂回ルート候補地は登山道がありませんので、脆弱な立地環境の所には立ち入る調査員を最小限に
抑えるなど、調査員自身が与えるインパクトについても気にしながらの作業となりました。
P1010601 (Medium)

降りしきる雨の中、熱心な現地踏査と議論が繰り返されました。
専門委員も尾瀬関係者も事務局である尾瀬保護財団も、この「登山道の付け替え」の可否の判断は慎重に
ならざるを得ません。
P1010606 (Medium)

今後は各専門分野に分かれて調査が継続される予定です。
調査期間は来シーズンいっぱいまでですが、何とかこの山の自然を次世代に残すためにも、多くの人の
協力を得ながら、そして納得のゆく結果を導きたいと思います。
担当:安類、小野里
(参考)
至仏山で行われている保全対策についてはこちらをご覧ください。



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