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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2021.07.18

2021年7月18日-尾瀬沼ビジターセンターより(花数が多い少ないではなく・・・)

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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
また、環境省尾瀬沼ビジターセンターは、基本的な感染予防対策を実施したうえで、一部開館しています。
詳細はこちらをご覧ください。
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■天気:晴れのち雨
■気温:21.5℃(9時)26.7℃(昨日の最高気温)10.0℃(今日の最低気温)

走り梅雨 入りも明けも露知らず 日出る道に 夏ぞ来たりぬ
(梅雨に入ったことも梅雨明けしたことも全く知らずにいた。
 日が出て乾いた道の香りでようやく夏が来たことを知るなんて。)

雲一つ無い気持ちの良い天気が続いております。

【定点A】

定点Aは、奥ッ沢から三本カラマツ、第一大江橋を撮った写真です。

山だから涼しいというイメージがありますが、
湿原は日陰がないので熱中症に注意が必要です。

昨日行った沼山峠での入山口啓発活動では、
500mlのペットボトルを1本だけという人が多く見られました。
歩く距離にもよりますが、荷物になるからなるべく物を持たないなどと減らすよりも
万が一を考え自分の体力を決して過信せず、
天候をよく考えた上で装備を決めることをおすすめします。

【沼山峠入山口啓発活動の様子-尾瀬ボランティアの方と一緒に夏山の注意喚起-】

気になるニッコウキスゲですが、
大江湿原ではこのように見られます。

【定点B】

定点Bは、見晴方面への分岐よりさらに沼山峠方面へ進んで、尾瀬沼方面を振り返って撮った写真です。

【定点C】

定点Cは、見晴方面の分岐になっている尾瀬看板のテラスから燧ケ岳方面を撮った写真です。

昨年度と比べるとやや花数は少ないと感じる方からは、「今年は少なくて残念」という声もいただきます。

最盛期だった景色を知っている人々はがっかりするのも無理はないと思いますが、こういう考え方もできないでしょうか。

私たちがずっと走り続けられないように、
ニッコウキスゲもまた毎年多くの花を咲かせ続けることは無理です。
どうしても当たり年、外れ年はあります。

それでも厳しい環境の中で懸命に生きて花を咲かすその姿を見たら、
少ない多いだけで評価することはどうなのだろうかとも思います。

【ニッコウキスゲの芽-ショウジョウバカマとともに緑の青々とした芽が顔を出す-】

尾瀬で生活する身としては、花が多かれ少なかれ、
「今年も咲いてくれてありがとう、よく頑張ったね」と
感謝の気持ちでいっぱいになります。

尾瀬にはニッコウキスゲだけではなく、まだまだ多くの花々や景色があります。
そこに生きる動物たちのありのままの姿やその音色を見て聞いて感じて下さい。

【夏の暑さに耐えるトンボ】

その地域に暮らす人々や尾瀬の自然を守ろうと頑張っている
多くの人々と話をしてみてはいかがでしょうか。

初めてでも、何十年前に来ていても、毎年のように訪れていても
気づかなかった何かがあると思います。

指先1本で何でもできるこの時代だからこそ、
五感と心を大きく開けば、見えてくるものも変わってきます。

尾瀬は、忙しい毎日の中で忘れてしまった大切なことを
教えてくれる気がします。

最後に「見頃はいつ頃でしょうか?」というお問い合わせをよく頂きますが、
今年も例年通り大江湿原では20日以降に見頃になるのではないかと思われます。
大江湿原の様子はこちらもご覧ください。
↓↓↓
◎2021年7月17日 尾瀬情報 大江湿原

天候は良くても、午後から急に雷雨ということもありますので、
雨具などを忘れずに、また時間に余裕を持って行動してください。

最後に、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の尾瀬への入山は控えてください。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。

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