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  • 尾瀬沼ビジターセンターブログ
  • 2021.06.24

2021年6月24日-尾瀬沼ビジターセンターより(大切なものほど目には見えない)

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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。
尾瀬ではまだ営業を開始していない施設や閉鎖している施設があります。
お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。
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■天気:雨のち曇り
■気温:14.3℃(9時)19.7℃(昨日の最高気温)10.8℃(今日の最低気温)

ブログをご覧の皆様こんにちは。
雨上がりの大江湿原ではより緑が鮮やかに生き生きしているように見えます。

【雨上がりの大江湿原】

まだ黒い雨雲も残っていますが「雨が降らないと青空は見えない」と
いう台詞を本で読んだなぁと思いながら歩いていると、
濡れた草木に変わった昆虫たちが見られました。

キラキラとエメラルドグリーンが美しい「コブヒゲボソゾウムシの仲間」や
他の昆虫にはない独特な顔をしているシリアゲムシの仲間、「ブライアシシリアゲ」がいました。

【コブヒゲボソゾウムシの仲間】

【ブライアシシリアゲ】

尾瀬には1400種近くの昆虫が確認されているといいます。
よくよく目をこらしてみると珍しい形や色をしたものも多く、
歩く、飛ぶなど一つ一つの動作も他の生きものと違い面白いです。

どうしても花や景色、哺乳類や鳥類など
はっきりと目に入るものに気をとられがちですが、
草花の陰や地面、空中を行き交う小さな虫たちにも目をこらすことで
尾瀬の自然の豊かさを感じ、それらの暮らしにも興味がわいてきます。

最後に皆様にお気をつけていただきたいことがあります。
これから梅雨から夏にかけて木道に小さな生きものたちが多く現れます。

【コブヤハズカミキリ-羽が退化しているため飛べない-】

【ダイセンヤマナメクジ-木道とそっくりの色でキノコなどを食べている-】

彼らは敵に見つからないようにカモフラージュされ分かりづらくなっております。
さらに動きが遅く、飛ぶことができないためしばしば踏まれてしまいます。
このような木道上の交通事故が起きないように、足元をよく見て歩いていただけると助かります。

また、これからニッコウキスゲの花芽がぐんぐん伸びてくる時期になりました。
足元近くにありますので足に引っかけて踏んでしまったり、
ストックで切る、折ってしまうなどしないように気をつけましょう。

【ニッコウキスゲの花芽】

尾瀬は私たちが楽しむだけでなく、多くの生きものたちが暮らしている場所です。
ちょっとしたことでも簡単に傷ついてしまうデリケートなものです。

サンク・テグジュペリの「星の王子さま」の台詞にも
「いちばんたいせつなことは目には見えない」というものがあります。

何をするにしても便利な時代を生きる私たちは
目に見えるものばかりにとらわれがちで
目に見えないものに気づかずにいてしまいがちです。
様々な環境問題の根本的な原因はそこにあるのかもしれません。

尾瀬の美しい自然を作り出す
目に見えるものたちと見えないものたち。

それらは私たちの心をその場で癒やしたりするだけではなく、
様々な形で私たちの生きる上で重要な酸素や綺麗な水など
数え切れない恵みを提供してくれています。

つまり、人は自然によって支えられ、
その中で生かされていることを決して忘れないでください。

多くの人々に愛され守られてきた尾瀬の美しい自然を通して、
自分たちの住む身の回りの自然にも興味を持っていただければ幸いです。
いつまでも美しい自然が少しでも多く、
次世代の子どもたちに受け継がれてゆくことを心から願います。

*尾瀬沼はまだ朝夕の冷え込みがあり、天気の悪い日は10℃を下回ることも多々あります。
防寒着や、急な天候の崩れに備えた雨具の装備などを忘れずに準備して下さい。
なお、体調に不安がある方や、自ら安全確保を行うことが難しい方の
尾瀬への入山は控えて下さい。
くれぐれも冷静な判断をお願いいたします。

尾瀬沼ビジターセンター

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