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  • 山の鼻ビジターセンターブログ
  • 2021.06.15

2021年6月15日—山の鼻ビジターセンターより(ギンリョウソウに見る、変わり者の哲学)

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尾瀬への入山にあたってはこちらの注意事項をご確認ください。

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お出かけの際には各施設の営業予定や閉鎖予定の確認をお願い致します。

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■ 天気:晴れのち曇り
■ 気温:25.1℃(最高気温) 8.9℃(最低気温)

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

しばらくの間 天気予報は雨や曇りのマークが並んでいます。
そんな中でもやはり面白いのは、雲の切れ間。
雨上がりの日差しで緑が特に輝く時間です。

どんな状況も鍵を握っているのは考え方と捉え方かな。と思います。

(お越しの際は、天気予報のチェックと雨具の用意を忘れずにお願い致します。)

さて、今回は山ノ鼻~鳩待峠間で見つけた腐生植物 ギンリョウソウのお話です。

実はこのギンリョウソウ、見つけた時にはきっとブログに書こうと思っていた植物でした。
と言いますのも、私が植物の世界に心を惹かれたきっかけのひとつだったのです。

日の当たらない林内、枯れ葉のなかから顔を出していたその異様な雰囲気。
透明感のある白いからだに、うなだれている様にも見えるその外見。
別名を『ユウレイタケ』と名付けた方の気持ちはわからんでもありません。
(※タケと付きますがキノコの仲間ではないです。)

腐生植物というものの存在を知ったとき これも植物なの?と思いました。
けれど、そもそも植物ってなんでしょうか?
『水と二酸化炭素で光合成を行い、酸素を作り出す生物』というのが一般的な定義であるのは、誰もが納得できること。
しかし、これにはあまりに例外が多いのも事実。
その一つがまさにこのギンリョウソウです。
葉緑体を持たず、菌類と共生して養分を得ているため”植物界の変わり者”なんて言われています。

(植物だからって緑ばかりじゃないのだよ。)と言われたようでした。
概念に囚われず、自分らしく生きるのが大切だと教えられたように思います。
ちなみに花言葉は”そっと見守る” 
素敵です。
ヨセ沢近くの林内に10株ほど確認できたので、お通りの際にはぜひ探して見て下さいね。


午前中は青空も見え、日差しもあった山ノ鼻エリアでしたが 立ち寄って下さった山小屋の関係者さんから「下ノ大堀のあたり、雷鳴ってて土砂降り!」との情報が。
にわかには信じがたいほどでしたが、その1~2時間後には暗く厚い雲が広がり、こちらも雷鳴がなり始めました。
同じ尾瀬ヶ原の中でも天気が大きく異なることがあります。そして空模様の急変にも注意が必要です。

見本園のワタスゲ。(果穂)

光沢のある葉っぱが特徴のイワカガミ。

見本園内でも随分増えたような印象です。

曇天の空でも植物たちは粛々と、自分のペースを維持しています。
きっとそんな姿に、私たちは魅力を感じるのでしょう。

あっという間に駆けてゆく、初夏の尾瀬です。

担当:佐久間

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