尾瀬の自然
尾瀬の文化
尾瀬に来るには?
最新の自然情報
自然体験プログラム
サポート体制
財団の活動紹介

みんなで守ろう、尾瀬のマナー

 生命の感動を伝えたい-

 季節ごと、時間ごとに移り変わる美しい風景、そして、そこに息づく貴重な動植物たち。
 本州最大の湿原を持つ尾瀬は、福島、群馬、新潟の3県にまたがり、開山以来多くの人々を魅了し続けてきました。

 人間と尾瀬との歴史は100年とすこし。尾瀬形成の歴史に比べれば、ほんの一瞬にすぎません。

 尾瀬はいま、自然と人間との共存のあり方を私たちに投げかけています。それは、尾瀬が湿原という繊細なバランスで成り立つ生態系を持っているからです。

 尾瀬は、はるかな年月をかけて自然が作りあげた、かけがえのない自然遺産です。
 この美しい自然を守り、子どもたちに、そして次の世代の子どもたちへと、永遠に伝えることが私たちの願いなのです。
 尾瀬の豊かな自然の保全と利用をはかるために-

 尾瀬には、尾瀬ヶ原に代表される湿原や、原生自然を残した森林、湖、山々などの素晴らしい自然環境と、その自然と豊かに結びついた人々の文化・歴史があります。

 尾瀬を訪れるみなさまには、こういった尾瀬らしさに触れていただきながら、もろく弱い自然環境に配慮した利用をお願いいたします。
1. おじゃまする気持ちで、尾瀬のマナーを理解しましょう
尾瀬のマナーを理解することが、尾瀬の本質にふれる近道でもあります。
おじゃまする気持ちで訪れることが、自然や文化への配慮にもつながります。


2. ゆっくりとしたスケジュールを考えましょう
尾瀬を理解するには時間が必要です。
尾瀬で過ごす時間が長くなるようなスケジュール作りをお願いします。


3. 尾瀬の人々の言葉に耳を傾けましょう
尾瀬の人々が語る言葉には、尾瀬から学べることや、楽しみ方、そして注意すべき点などが含まれています。
ビジターセンター、山小屋、ガイドなど、尾瀬の人々との接点を積極的に利用してください。


4. 積極的にいろいろな尾瀬の姿を見てみましょう
尾瀬には5つの主要な登山口だけでなく、その先に派生するさまざまな歩道があります。ルートや季節を変えて訪れることで、尾瀬の豊かな自然の移り変わりを感じることができます。

尾瀬ヶ原西端の山ノ鼻研究見本園は、ミズバショウシーズンの土日でも、ゆっくりとミズバショウ群生地を歩くことができる場所です。
また、アヤメ平や燧裏林道などの、主要な登山口を外れた場所では、シーズンを通じて静かな山旅を約束してくれます。



尾瀬のマナー
1. 湿原には立ち入らない湿原には立ち入らない

 湿原保護のために、尾瀬には全長約57kmにもおよぶ木道が敷かれています。

 写真を撮るために湿原に三脚を立てたり、木道や休憩所に座って足を湿原内に置くことはやめましょう。

2. 動植物の採取はやめましょう

 尾瀬には学術上貴重な動植物が数多く生息しています。このため、国立公園の特別保護地区および国の特別天然記念物に指定されており、人為的な行為について規制があります。

 一つ一つが尾瀬の生態系を維持し、自然景観を保っています。
 
 昆虫採取、山菜採り、落葉・落枝一本でも採集等はやめましょう。


3. 尾瀬はゴミ持ち帰り

 尾瀬ではゴミのポイ捨て、放置を規制しています。

 尾瀬にはゴミ箱はありません
ので、ほかの荷物と一緒に自宅まで持ち帰りましょう。

 尾瀬のゴミ持ち帰り運動は、昭和47年から始められ、現在も実施されています。
 美しい尾瀬を維持するためにご協力をお願いします。

 
これまでにあったゴミ捨ての例
・公衆トイレ、木道、キャンプ場などにゴミを置いていく。
・タバコの吸い殻の投げ捨て。
・池塘への金銭の投げ入れ。
・生ゴミ(果物の皮、梅干しの種など)のポイ捨て。


4. ペットは持ち込まないペットは持ち込まない

 尾瀬に生息する野生生物への脅威となったり、伝染病などを伝搬させたりする恐れがあります。

 ほかの利用者の迷惑にもなりますので、持ち込みはやめましょう。
5. 外来植物の侵入を防ぐ(入山口では、登山靴等についた泥を十分に落としましょう)

 衣服や靴に付いている土に、雑草の種子が付着し、侵入・定着することがあります。湿原に移入植物が侵入すると本来湿原に生息する植物が脅かされることになります。

 各入山口には「種子落しマット」があります(写真は鳩待峠)。靴の泥をよく落として入山しましょう。


外来植物の侵入を防ぐ 種子落としマット
6. 木道・歩道を歩きましょう木道・歩道を歩きましょう(右側通行)

 湿原を保護するための木道です。
 湿原に踏み込まないことはもちろんですが、カメラの三脚などを
 湿原に立てないことも大切です。

 
右側通行、登り優先、歩行中の禁煙にご協力をお願いします。
7. 公衆トイレの使用について

 尾瀬のような山域ではトイレの浄化槽維持管理に大変な手間がかかります。
 備え付けのトイレットペーパーを使用し、後に使う人のために清潔を心がけましょう。


 また、費用の一部を利用された方にも負担していただくため、トイレの入り口などに募金箱を用意していますのでご協力をお願いします。
 
過去に公衆トイレの故障の原因となった物
ボールペン、衛生用品、万歩計、タオル、手袋、衣類、下着類、カメラ、双眼鏡、ビニル袋、お弁当の残り、空き缶、空きビンなど
こんな物が誤ってトイレに落ちてしまった場合には、すぐにトイレ管理者にご連絡ください。
 
8. キャンプ場は指定されています。

 尾瀬地区においてキャンプ場は指定されています。
 指定地以外での幕営はやめましょう。
 
9. お金は投げ入れない池塘や川にお金を投げ入れない

 池塘や川にコインを投げ入れることは、尾瀬にとっては迷惑でしかありません。

 せっかくのご好意は公衆トイレの募金箱にお願いします。
10. ストックの利用について

 尾瀬でストックを使用する際は、ストックの先端にキャップを付け、
 登山道の外側へ突かないようにしましょう。尖った先端は植物や土壌を  
 傷めるだけでなく、木道の痛みも早めることになります。

山小屋利用のマナー
 
1. 快適な山小屋泊まり。でも何か忘れていませんか?

 尾瀬には山小屋が22軒あり、予約・定員制です。

 他の山域と違い盆地という利点から水が豊富なため、石けん・シャンプーは使用禁止ですが、入浴することもできます。
 
 また、寝具や食事なども旅館並の設備を揃えているため、山小屋であることの意識が薄れてしまいがちです。
 しかし、国立公園という特別な場所であることを忘れないよう、ここで尾瀬の山小屋で守らなければいけないことをまとめてみました。
 
2. 尾瀬の山小屋は予約・定員制

 観光ブームの昭和40年代には、1畳に3人という詰め込み式の営業を行っていました。
 しかし登山者の増加にしたがって排水が自然に与える影響も問題となり、昭和42年に山小屋の宿泊人数を1畳1人にするという取り決めを作りました。
 
 平成4年にはさらに予約制を開始し、自然へのえる影響を少なくしています。

 必ず予約を入れて山小屋を利用するようにしましょう。

3. チェックインの時間

 山小屋の夕食は17:30頃から始まります。
 チェックインが遅くなると山小屋に迷惑がかかるので、計画に余裕を持ち、
早めに到着できるよう心がけましょう。

 小屋内では他人の靴と間違えないように、札をくれたり、自分の部屋まで持っていったりしますので、指示に従いましょう。
 
 相部屋では先客がいることもありますので、お互い気持ち良く過ごせるようにしましょう。

4. 入浴

 登山の汗をお風呂で流せるのは大変嬉しいことです。
 また、リラックスすることで十分な休養を取ることもできます。
 しかし、尾瀬の山小屋のほとんどは盆地の底に建っているため、浄化槽で処理された水を川に放流しています。
※石けん、シャンプー、歯磨き粉などは使用禁止です

5. 夕食

 どこでも17:30頃から夕食が始まります。
 食堂は席数が多くないので、食事時間を変えたり、廊下で長蛇の列となることもあります。

 席にはあらかじめおかずが用意される小屋もありますが、ご飯とお味噌汁は自分で食べられる分だけをもらいます。
 おかずも出来るだけ残さないよう食べるようにしましょう。食べきれない場合には箸を付ける前に周りの人に聞いて分けてあげてください。
 
 食事中にはアルコールなども購入できますが、空席待ちのことも考えてほどほどに席を譲りましょう。
 食事を済ませたら自分の食器は指定の場所まで片付けましょう。
※ 食べ残したものは最後はゴミとして尾瀬外に持ち出さなければなりません。
食事は残さずに、食べられる量だけを用意しましょう。           

6. 消灯

 山小屋では消灯時間が設けられています(おおよそ21:00頃)。
 この時間以降は真っ暗になりますので、翌朝早く出発する場合には、前夜に装備の用意を済ませ、相部屋の場合には出入り口近くの場所を譲ってもらいましょう。

 夜中にトイレへ行くために枕元にヘッドライトがあると便利です。
 
7. 朝食

 朝食前に出発する場合には、前夜のうちに山小屋へ申し込んでおくと、朝食をおにぎりにしてくれます。
 通常の朝食は6:00〜6:30から始まります。注意事項は夕食と同じです。

 
8. チェックアウト

 昼食のお弁当を申し込んでいた場合には、おにぎりを受け取りましょう。
 
 部屋で出発の準備が整ったらもう一度忘れ物がないか確認しましょう。
 もちろん自分で持ち込んだゴミも忘れずに持ち帰りましょう。
 

みんなの尾瀬をみんなで守りみんなで楽しむ